旅ノートの書き方
旅の思い出、どんなふうに残していますか？
写真やおみやげも素敵だけど、感じたことやそのときの気持ちを言葉にして残してみるのもいいかもしれません。
旅先で見た景色や出会った人たち、心に残った小さなできごとをノートにそっと書きとめていくと、思い出がやさしく形になっていくのではないでしょうか。
あとから読み返したときにそのときの空気や音まで思い出せるような、そんな１冊をつくってみませんか。
旅ノートってどんなもの？
旅先で感じたことや、ふと心に残った風景、誰かのやさしいひとこと。
そんな小さな“ときめき”を覚えていますか？
写真では写しきれない気持ちや発見もノートに書きとめておくと、時間がたっても色あせずに思い出せることもあるでしょう。
「どんなことを感じて、何を思ったのか」
それを自分の言葉で残していくことで、旅はただの記録ではなく、自分だけの物語になっていきます。
ページをめくるたび、そのときの自分に出会える。そんな旅ノートは、きっと一生モノの思い出になるかもしれませんね。
旅ノートに必要なものと準備のコツ
旅ノートを心地よく続けるためには、ほんの少しの準備と自分に合った道具選びが大切。
書くことが楽しみになるようなノートや文具、そして旅をもっと豊かにするちょっとした工夫を知っておくと、記録の時間がぐっとやさしく楽しいものになりますよ。
ノート選びのポイント
旅ノートに使うノートには、手帳タイプやスケッチブック、ルーズリーフなど、いろいろなかたちがあります。
手帳タイプはコンパクトで持ち歩きやすく、移動の合間にさっとメモを残したいときにぴったり。
スケッチブックは、イラストを描いたり、チケットや写真を貼ったりとページを自由に彩りたい方に。
ルーズリーフは、ページの並べかえや書き足しがしやすく、あとからゆっくりまとめたい人にもやさしいと思います。
どれを選んでも間違いはなく、大切なのは自分にとって心地よく使いたくなること。
旅のパートナーにしたくなるような、そんな１冊と出会えるとノートを開く時間がもっとたのしくなることでしょう。
文具選びのポイント
旅ノートをもっとたのしく、自分らしく仕上げるためには文具選びも大切なポイント。
ペンは、なめらかに書けるものやにじみにくいものを選ぶと移動中でも安心して使えます。色ペンを数本持っておくと、気分に合わせて文字の色を変えたり、ちょっとしたイラストを添えたりするのにも便利です。
マスキングテープは、写真やチケットを貼るときに使うとかわいらしいアクセントになって、ページの見出し代わりに。
のりはスティックタイプやテープのりなど、持ち運びしやすく手が汚れにくいものがおすすめですね。
スタンプは、日付や天気、移動手段などをポンと押すだけで記録になるうえに、ページにちょっとした遊び心を添えてくれますよ。
気に入った文具をそろえておくと、旅ノートを開く時間がより愛おしく感じられると思いませんか？
旅行前に準備しておくと便利な「書き出し項目リスト」
旅ノートを始めるときに「何から書こう？」と迷ってしまうことは少なくありません。
私も、初めは書き出すときに迷うことがありましたが、あらかじめ書き出し項目リストを用意しておくようになってからは、書く内容に迷いがなくなりました！
出発前に基本的な項目を決めておくだけで、旅の最中でもスムーズに書き始めることができて、記録の抜けや書き忘れもなくせるのでいいですよ。また、書く内容の土台ができていると、感じたことや思い出を自然に言葉にしやすくなって、旅ノートを続けるハードルもぐっと下がるかもしれませんね。
ほんの少しの準備が、旅の記録をより豊かにし、あとから見返したときの楽しさも増える、そんな「書き出し項目リスト」は、旅ノートづくりの心強い味方になってくれるはず。
旅ノートに書くべき７つのこと
①旅の目的・テーマ・一緒に行く人の紹介
どこへ、なぜ旅に出たのか。誰と一緒だったのか。旅のはじまりに書いておくと、あとから読み返したときにストーリーのように思い出せることも。
②スケジュール・旅程表
ざっくりとした予定でも、１日の流れが見えると記録しやすくなります。時間に沿って動いた軌跡が、旅の地図のように。
③ 見たもの・行った場所・体験したことの記録
訪れた場所やそこで体験したことをできるだけ自分の言葉で残しておくと、記憶がより鮮やかに残すことができます。
④ 食べたもの・カフェ・ご当地グルメ
おいしかった料理や立ち寄ったカフェのことなど、写真では伝わりきらない「味の記憶」を書きとめておくと楽しいページに。
⑤ 気づきやハプニング・感動した瞬間
旅ならではの発見や思いがけない出来事、小さな感動も、あとから読み返すと心がふっとあたたかくなるかも。
⑥ 使ったお金・移動時間などの簡易メモ
ざっくりとした金額や移動手段、時間などを記録しておくと、次の旅の参考にも。
⑦ 1日の振り返り
どんな気持ちで1日を終えたか、その日いちばん印象に残ったことなど、素直な思いを一言でも書いておくと、旅の記録がぐっと深まると思います。
見返したくなる旅ノートにする工夫
旅ノートを、あとから何度も見返したくなる１冊にするためには、ちょっとした工夫がポイント。
チケットやレシートを貼って立体的に残したり、地図に自分で線を引いて移動ルートを描いたりすると、旅の流れや空気感がぐっと伝わりやすくなるかもしれません。
写真やイラストを添えることで、そのときの感情も一緒に閉じこめることができますね。
さらに、SNSでは書かないような本音や、ふとした気づきもノートに残しておくと自分だけの特別な記録に。
小さな工夫の積み重ねが、ページをめくるたびに旅がよみがえる大切な思い出になりますよ。
目的別：旅ノートの使い分け方
ここでは、４つの目的別の旅ノートをご紹介させてください。
実際に私が旅行に行って、書いたものもあるので、もし参考になったらうれしいです。
◎1人旅
県外へ日帰りでの１人旅をよくするので、実際に書いてみましたがどうでしょうか。
自分と向き合う時間が多い１人旅では、感じたことやその土地での出会い、小さな思考の変化を丁寧に書きとめておくことで、心の記録になりますね。
◎家族旅行
家族との会話、思わず笑ってしまったエピソードなど、あとで読み返すとあたたかい気持ちになれる「家族の思い出」を中心に残していくのがおすすめです。
そのときは気づかなくても何気ない一言や表情が、あとで大切な宝物になることもあるかもしれませんね。
◎推し活旅
私の中で１番多いのが推し活旅です。
行く先が同じことが多くても、その時の気持ちや、その日食べたご当地のご飯は違うことが多いので、内容の濃いものが書けたような気がします。
ライブ遠征や聖地巡礼の記録、購入したグッズや会場での気持ちを書き留めれば、推しとの時間をぎゅっと閉じ込めた特別な１冊に。
◎海外旅行
言葉の壁、文化の違い、驚きや発見、海外で感じた新鮮な体験を記録することで、自分の視野が広がったことを実感できる旅ノートになると思います。
あたりまえだと思っていたことが違って見える瞬間は、きっと心に残る１ページになりそうです。
まとめ
私は、１人旅や推し活での遠征が多いので、ノートに文字で起こして記録していく楽しさを改めて実感しました。
遠征先でなにげなく寄った場所や推しと話した内容など、いつも以上に濃密にまとめられたような気がします。
旅ノートを文字や写真、購入品などで彩り、その日の旅の思い出をぎゅっと閉じ込めて、世界にひとつだけの「旅のかけら」を集めることができる存在になってくれたらいいなと思いました。
旅のかたちは人それぞれ。 どんな旅にも、そのときにしか書けない言葉がきっとあるはず。
さて、次の旅ではどんなことをノートに残してみたくなるでしょうか？
あなたの旅ノートが、かけがえのない１冊になりますように。
