
タスク管理ノートの書き方 ―「書く」ことで、私の時間にリズムが生まれるー
やることが多すぎて、いつもバタバタ。
「あれ、今日って何をする予定だったっけ?」とスマホを開いて、通知に追われるばかり。
そんな方にこそ試してほしいのが、“ノートでのタスク管理”です。
アナログの良さって、なんといっても「手で書くこと」。
「書く」ことで、頭の中がスッと整理される感覚。
そして、自分の字で「やるべきこと」が目に見えるようになると、自然と集中力が高まり、
終わったタスクを線で消す時の達成感がクセになります。
その感覚、たまりませんよね。
アナログだからこそ感じられる、安心感と納得感。
それが、タスク管理ノートの大きな魅力なんです。
タスク管理ノートを始める前に決めておきたいこと
●ページ構成は「1日? 1週間?」で変わる
まず考えたいのは、「1ページにどのくらいの期間をまとめるか」。
・1日1ページ派: 今日に集中! 細かい予定やメモもたっぷり書ける。
・1週間見開き派: 全体を俯瞰して、前後の予定や流れを把握しやすい。
自分の生活スタイルや仕事量に合わせて、ちょうどいい区切りを選んでみましょう。
ちなみに私は “1週間見開き派” です。

●タスクの分類ルールを決めよう
ごちゃごちゃしてしまいがちなのが、仕事とプライベートの混在。
・色分けする
・記号で分類する(★=仕事、♡=プライベート、△=確認事項 など)
・ページ自体を分ける
など、自分がひと目でわかるルールを作っておくと、後から見返すときにも便利です。
ちなみに私は “色分けする” です。
4色ボールペンを使って、
仕事=青、 プライベート=緑、 家・家族=黒、 重要事項=赤
というふうに色分けして書いています。
書き方のパターンとフォーマット
タスク管理ノートは、続けやすさが命。
あなたの性格や仕事の内容に合わせて、フォーマットを選んでみましょう。
3つの代表的なスタイルをご紹介します。
●ToDoリスト型: シンプルがいちばん
その日にやることを、ただ箇条書きにするスタイル。
終わったらチェックするだけ。簡単だから初心者にもぴったりです。
たとえば…
◻︎会議資料をまとめる
◻︎銀行に行く
◻︎夕食の買い物
◻︎英語のオンラインレッスン

ポイントは、1タスクを短く書くことと、すぐ終わる用事も書き出すこと。
「やったこと」が見えるだけで、モチベーションが変わります。
●タイムブロック型: 時間管理も一緒にできる
時間ごとに予定をブロック分けして、何をどの時間にやるかを視覚化する方法です。
「午前中に集中タスク、午後はゆるめに」など、自分のリズムがつかめてきます。
たとえば…
時間帯 内容
9:00 メール返信
10:00 プレゼン準備
12:00 昼休憩
13:00 会議
15:00 ジムへ

細かく決めすぎる必要はありません。
「午前/午後」「朝・昼・夕」の3ブロック程度にわけるだけでも、ずいぶんラクになりますよ。
●1日1ページ型
その日の予定・ToDo・気づき・メモなどを、すべて1ページに詰め込むスタイル。
日記と手帳の中間のような感覚で、振り返りにも便利です。
・上部: 今日の目標や気になる言葉
・中央: ToDoリスト
・下部: メモ・気づき・振り返り
というような構成で書いてみるのはいかがでしょうか。

ちなみに私は3つのスタイルの中では「ToDoリスト型」です。なんと言っても簡単なので…
タスク管理ノートをもっと使いこなす
●タスクに「所要時間」と「優先度」を書く
たとえば 「資料作成(90分)★★★」というように、
かかる時間と重要度をセットで書いておくと、取りかかる順番が自然に見えてきます。
「時間がないから今日は軽めのタスクだけやろう」 といった判断もスムーズになります。

●ルーチンをテンプレート化する
毎週ある会議や、月末の報告業務。 毎回ゼロから書くのは面倒ですよね。
そういう定例タスクは、テンプレートとして下書きしておくことで、時短&書き忘れ防止に。
ふせんやスタンプなども活用してみましょう。
お気に入りのものを使って楽しんでみてくださいね。
●週に一度は「見える化」レビュー
1週間の終わりに、ノートを見返して「できたこと」 「できなかったこと」 を振り返る習慣をつけると、翌週へのモチベーションがぐっと上がります。
「できなかった理由」も書いておけば、次にどう工夫するかが自然と見えてきますね。
ノートでタスク管理を習慣化するには
「せっかくノートを買ったのに、続かなかった…」
そんな経験、ありませんか?
実は、続けるためには 「時間のリズム」 と 「使い方の工夫」 がカギなんです。
●朝5分・夜5分で、定着するリズムを作る
まずは、毎日開く場所にノートを置きましょう。
そして忙しい朝でも、5分だけノートを開いて「今日やること」を書き出す。
夜も5分で「できたこと・気づいたこと」を簡単に振り返る。
この “朝と夜の5分”が、タスク管理ノートを自然と習慣にする一番シンプルな方法なんです。
決して完璧を目指さないでくださいね。
白紙の日があっても大丈夫。 「続けること」が何より大切なんです。
「書かなきゃ」 じゃなく、「書くと気持ちが落ち着く」 に変わっていきますよ。
文具好きのあなたなら、ペンやシールでノートをちょっと楽しく飾ってみるのもいいですね。
“書くのが楽しい” と思えたら、それだけで習慣になる可能性がぐっと高まるはず。
●継続できる人は、どうノートを使っている?
たとえば、ある会社員のAさんは、朝の通勤電車で「3つのやること」を書き出すだけ。
仕事が終わった帰り道に、1日の達成度を★の数で評価しています。
また子育て中のBさんは、冷蔵庫の横にノートを置き、毎朝 「今日の予定・夕飯メモ・子どもの送り迎え」 を一括管理しています。
どちらも完璧を求めず、気楽に続けるスタイルがポイントです。
「ちょっと雑でもいい」「とにかくノートを開くことを意識する」
このくらいが、実は一番長続きするコツだったりします。
ノートに書くことで、タスクも心も整う
デジタルでは味わえない、手で書くという行為の温かさ。
ノートに向き合う時間は、自分と向き合う時間でもあります。
タスクが多くて頭がいっぱいになる前に、ノートに書きだして“見える化”する。
それだけで、気持ちにゆとりが生まれます。
・自分のペースで書ける
・頭が整理される
・終わったタスクが「見える」喜びがある
この3つの効果が、タスク管理ノートのいちばんの魅力です。
大切なのは 「なんとなく忙しい毎日」を「ちゃんと動ける毎日」に変えること。
あなたの毎日に合った書き方を見つけて、小さな達成感を積み重ねていきましょう。
書くことは、自分の未来をデザインする第一歩です。
その第一歩として、ぜひあなたも今日からタスク管理ノートを始めてみませんか?