英単語覚え方ノート―「書く」ことで英語力はもっと伸びる!―
こんにちは。大栗紙工のノートブランド「OGUNO」の中の人です。
今日は「英単語の覚え方ノート」についてコラムを書きたいと思います。
よかったらぜひご一読ください!
英単語の暗記に苦手意識を持っている人は少なくありません。
「何度書いても覚えられない」「テストの前日に詰め込むけど、すぐ忘れる」──そんな悩みを抱えている人も多いでしょう。
でも、それはあなたの努力が足りないのではなく、“覚え方”がもったいないだけかもしれません。
英単語学習には、アプリや単語帳、カードなどさまざまな方法がありますが、じつは一番おすすめしたいのが「ノートを使う方法」です。
なぜならノートには、「自分の手で書く」というシンプルだけれど強力な行動があるからです。
書くことで五感が刺激され、記憶の定着力が飛躍的に高まります!五感の記憶定着力は本当に強力で、例えば「嗅覚」だと、久しぶりに実家に帰ったときに匂いで昔の記憶がよみがえったり、「聴覚」だと音楽を聴くとその音楽と紐づいた記憶が頭の中に浮かんだりします。
今回の英単語の覚え方では、「書く=触覚」「見る=視覚」「声に出して読む=聴覚」といった五感のうち3つを活用して記憶定着を目指します。
それでは「ノートを使った英単語の暗記術」について、今日からすぐ実践できる具体的な方法を紹介します。
なぜノートが効果的なのか
●五感を使った学習
ノートに「書く」という行為は、ただの作業ではありません。
ペンを握り、文字を描き、声に出して読む――これらは目・手・耳など複数の感覚を同時に使う学習法です。
脳は“体を使った記憶”を長く覚えるようにできているため、「書いて・読んで・発音する」ことで単語が自然と定着していきます。
●自分だけの辞書になる
市販の単語帳は、たくさんの単語を覚えるには便利ですが、「自分にとって覚えにくい単語」や「何度も間違える単語」をまとめることはできません。
ノートなら、あなた専用の“オリジナル単語辞書”を作ることができます。
苦手な単語をまとめておくと、自分の弱点が見えるだけでなく、「ここを克服したら一段上の英語力へ進める!」という目印にもなります。
●思考を整理できる
ノートには自由な余白があります。
単語と一緒に関連語・派生語・例文・イラストなどを添えることで、単語の意味が「点」ではなく「線」でつながります。
単語の“ネットワーク”が自分の頭の中にできる――それが、ノート学習最大の魅力です。
効果的な英単語ノートの作り方
●見開き1ページ=1単語
“見開き1ページに1単語” このような使い方をする人は少ないかもしれませんが、実はとてもおすすめです。
なぜなら1ページをまるごと1単語に使うと、整理しやすく、あとから見返すときにもわかりやすくなります。
左ページに単語と意味、右ページに例文や類義語などを書くとバランスが良いでしょう。
「単語の世界を1ページで完結させる」つもりでまとめると、記憶の整理がスムーズになります。
もちろんこのやり方だとすぐにノートを使い終わってしまうので、いつもおすすめしているような「mahora」などよりも安価なノートを使う方がいいかもしれませんね。
●セクションごとの分類
ノートをテーマ別に分けるのも効果的です。
たとえば——
動詞ノート
形容詞ノート
日常会話で使う単語ノート
ビジネス英語ノート
このようにジャンルで分けると、必要な単語をすぐ見つけられ、復習の効率もアップします。
●反復学習の仕組みをつくる
「一度書いたら終わり」では記憶は定着しません。
ノートの端に“チェック日”を書いておき、週に1度は見返す習慣をつけましょう。
一度覚えた単語でも、時間を置いて繰り返すことで、長期記憶にしっかりと残ります。
実践!具体的な英単語の記録方法
●基本情報を整理
まずは単語・意味・発音記号をセットで書きましょう。
発音記号が難しい場合は、カタカナでもOKです。
「書いて・読んで・声に出す」をワンセットにすることで、単語の形と音を一緒に覚えられます。
●例文・用例を添える
例文は、単語を“実際に使える状態”にするための鍵です。
たとえば「run」という単語なら、
I run every morning.(私は毎朝走ります)
This machine runs well.(この機械はうまく動く)
のように、いくつかの意味で使われる例文を並べると、単語の使い分けも理解できます。
●類義語・対義語をまとめる
「happy」なら「glad」「joyful」など類義語を、反対語なら「sad」「unhappy」を書いておくと、語彙の幅が広がります。
グループで覚えると、単語同士が関連づけられ、記憶の“網”が強くなります。
●イラストやイメージを加える
たとえば「apple」と書いた横にリンゴの絵を描く。
「fly」と書いた横に鳥の絵を添える。
シンプルなイラストでも構いません。
視覚的な記憶が加わることで、思い出しやすくなります。
“見て・感じて・覚える”ノートが理想です。
英単語ノートを続けるためのポイント
●カラフルに書いて楽しむ
単語だけがぎっしり並んだノートは、どうしても退屈になりがちです。
色ペンやマーカーを使って「単語=青」「意味=黒」「例文=緑」といったルールを作ると、見た目にもわかりやすく、気分も上がります。
さらに、イラストや付箋でデコレーションすると、ノートを開くのが楽しくなります。
“勉強のためのノート”から“自分の作品”へ——そう思えると、自然と続けたくなります。
楽しいことほど覚えられる。そしてその結果、続けやすくもなる。このサイクルにうまく乗せられるように、自分なりに楽しく続けたくなるような工夫をしましょう!
●定期的な振り返り
毎週1回、5〜10分でもいいので「見返す時間」を作りましょう。
単語を隠して意味を思い出す「セルフテスト」もおすすめです。
見返すたびに“できるようになった自分”が感じられ、モチベーションも上がります。
デジタルツールとの賢い使い分け
スマホアプリや電子辞書など、デジタルツールの便利さは確かです。
ただし、それだけに頼ると「理解」より「暗記」に偏りがちになります。
ノートと組み合わせることで、学習効果を最大化しましょう。
●スマホやアプリの強み
移動中やちょっとした空き時間に復習できるのは大きな利点です。
単語テスト機能や発音チェック機能など、効率重視の学習に最適です。
●ノートの強み
一方、ノートは「考える」学習に向いています。
単語を手で書くとき、人はその意味や使い方を自然と考えながら整理します。
“理解して覚える”というプロセスが、ノートだからこそ可能です。
●組み合わせて使う
ノートに書いた単語をスマホで撮影して保存しておくのもおすすめです。
これなら、出先でも自分のノートを確認できます。
デジタルとアナログをうまく行き来しながら、英語学習を自分の生活リズムにフィットさせましょう。
もちろんここに書いたことはすべての人に当てはまるとは限りません。英単語学習を進めていく中で自分に合ったやり方を見つけて、学習効果を最大化していきましょう!
まとめ
英単語を覚えるコツは、「たくさん書くこと」ではなく、「自分の頭で整理して書くこと」です。
ノートはそのためのあなただけのパートナー。
自分で書いて、自分で工夫して、自分の言葉でまとめることで、単語は「知っている」から「使える」へと変わります。僕はこのことを「知識」から「知恵」に昇華すると解釈しています。どんどん知恵をつけていきたいですよね!
ノートを開くたび、あなたの英語力が少しずつ形になっていく。
それは、単語を覚える作業ではなく、「自分の成長を記録する時間」そのものです。
今日からぜひ、あなただけの“英単語覚え方ノート”を作ってみてください。
きっと、英語がもっと身近に、もっと楽しく感じられるはずです。