PCCS色相環を覚えて色のセンスを学ぼう

色について学んだことはありますか?
色相環と聞くと専門的な芸術の分野を連想するかもしれません。しかし、色相環を学ぶことは、日常生活にも役立つことがあるのです。色相環を覚えると、色の仕組みをより理解し、配色センスを論理的に身に着けられるでしょう。配色のスキルは、ファッションや部屋の模様替え、食事の盛り付けなど多様な場面で役立ちますね。色相環への理解を深め、配色の基礎を習得してみましょう。

しかし、色彩や色相環を闇雲に丸暗記しようとするのはとても非効率です。
今回はノートを使い、より効率的に学びを定着させる暗記テクニックを解説します。

PCCS色相環とは?

■PCCSの概要
PCCSとは日本独自の配色体系のことを指します。これは、色を感覚でなく、数値と規則で整理したシステムです。色は大まかに分けると三つの要素で成り立ちます。
色味の違いを示す「色相」の要素。
色の明るさの度合いを示す「明度」の要素。
色の鮮やかさを示す「彩度」の要素です。
これらを基準に仕分けることで、論理的な配色体系が可能になります。色を数字として認識すると、感覚的な部分を数学のように法則で紐解きやすくなるでしょう。そのため、配色においての「なぜ、調和して見えるのか」「なぜ、違和感が生じるのか」を論理的に説明できるようになるかもしれません。

■24色の構成
PCCSは24色で構成されています。これは「識別のしやすさ」と「実用性のバランス」がよい数です。偶数の分割数なので、等分にしやすいのも特徴ですね。等分にしやすいと色相環にした際に、それぞれの色の関係が見やすくなります。
PCCSの基礎となる色相は、赤・黄・緑・青です。これらを混色させることで様々な色が生まれます。色相環にする際は、赤→赤みの黄→黄→黄みの緑→緑→緑みの青→青→青みの紫→紫→紫みの赤→赤の順番になります。この並び順は人の視覚感覚に合わせて均等に配列されています。そのため、隣り合う色相ほど性質が近く、離れるほど対比が強くなるのです。
これらを暗記することで、色相の変化のルールへの認識が深まりますね。色相を理解することは、配色を理解することに繋がるでしょう。

■検定対策の重要性
日本の民間資格試験のひとつに、色彩検定があります。これは色彩に関する知識や配色の技能を評価する検定です。デザイン関連の仕事への就職でアピールとして使える公的な資格でもあります。
色彩検定では「類似色相配色」「対照(補色)配色」「中差・大差配色」など色相の距離感を問う問題が多く出題されます。色相環を頭の中で描けるようになると、色同士の遠近や、どの位置関係が最も対比が強いかなどを瞬時に判断できます。また、PCCSへの理解が高まることで色の全体像が把握できるようになりますね。
そうなると、色相以外の要素への学びにも繋がるでしょう。色相だけでなく明度や彩度など総合的な色への考えが定着するかもしれません。色相環を暗記していると検定にとても有利ですね。

時計の文字盤で攻略!色相番号と配置の覚え方

■時計の針に見立てる
色相番号を覚えるにあたって、時計の針に見立てる方法があります。これは色相環の一周24色を、24時間計や時計の文字盤に対応させて位置を把握するテクニックです。今回は、時計の文字盤をもとに色相番号と配置を覚える方法をご紹介します。

■基準となる数字
まずは基準となる数字を決めましょう。12時(2:R)、4時(10:YG)、6時(14:BG)、9時(20:V)など、キリの良い番号と色の位置関係を定めるとわかりやすいですね。特に、絶対の基準となる12時(2:R赤)を必ず覚えておくのがコツです。ここだけでも抑えておくと、試験中に時計の文字盤と色の位置関係を再現することができますね。

■偶数番号の重要性
優先的に偶数番号(12色)を抑えておくと、暗記を効率的に進められますね。赤→赤みの橙→黄みの橙→黄→黄緑→緑→青緑→緑みの青→青→青紫→紫→赤紫→(赤)の12色を把握しておきましょう。この偶数番号の12色を細分化し、奇数番号を加えていくことで、順序立ったわかりやすい学びとなるのでおすすめです。最終的には、すべてを組み合わせた24色を記憶に落とし込みましょう。

主要な色の配置パターン

■心理四原色とは
心理四原色とは、人の心理・感情・性格傾向を基本的な4色に対応させて理解しようとする考え方の総称です。この基本的な4色とは赤・黄・緑・青を指します。赤=行動力。青=冷静。黄=創造性。緑=協調。といったように、複雑な人間の心理を直感的に理解するためのモデルとして使われます。心理学・性格理論・色彩心理・コミュニケーション理論の観点でも用いられるケースが多いです。これら4色をもとに4つのブロックをつくり、色相環の色を分類して覚えていくのも、暗記するうえでの一つの手立てになりますね。

■対向色(補色)の関係
補色というのは、色を組み合わせた結果、無彩色になる関係を指します。色相環上で互いに正反対の位置にある組み合わせは補色です。赤と緑、青とオレンジ、黄色と紫などが代表例になります。これらの補色はそれぞれを隣り合わせることで、互いの色を際立たせ、メリハリを与える効果もあります。何の色が何と補色関係であるのかを記憶していると、効果的な配色に役立ちますね。デザインでは目立たせたい部分にアクセントとして使うこともあります。また、ファッションでは、小物と服装などで取り入れ、互いの色を引き立てるために意識的に用いられます。2:R(赤)の反対は14:G(青緑)など、色相環の真向かいにくる色の組み合わせの法則を覚えてみましょう。

■混色のイメージ
色相環を覚えるうえで混色のイメージを意識することはとても大切です。混色のイメージを伴って色相環を覚えると、順番を論理的に思い出せるようになるでしょう。配色や色調整の判断が早くなる効果も期待できますね。「赤と黄色の間はオレンジ(4:rO)」といった、色の混ざり方を捉えておきましょう。また、色相環で重要となる混色の軸は4つです。①赤+黄=橙①赤+青=紫②黄+青=緑③青+赤=紫の法則です。これらを理解することで、「赤っぽい紫」「青っぽい緑」など、色の細かなニュアンスへの意識が高まります。また、混色の法則を覚えることで、配色を考える際に、隣り合う色がどのような効果をもたらすのか、同じ色系統をどうまとめるといいのか、などへの理解が深まるかもしれません。

手書きノートで定着!色相環を自作して覚えるメリット

■「描く」ことで記憶を強化
ここまでは色相環における論理的な説明でした。しかし、情報はただ覚えるだけでは理解
に繋がりにくいでしょう。実際に円を描き、色を塗ることで、記憶を定着させるのがおすすめです。色鉛筆や絵の具で混色してみましょう。画材を用いて試すことで、新たな発見があるかもしれません。混色の際には画材の特性を見極めることが肝心です。水性か油性か。混色に向いているのかいないのか。色を塗る道具だけでなく、紙の特徴も調べてみましょう。水彩画に向いているのか。油絵に向いているのか。画材と紙の組み合わせによっては、色相環の再現が難しいものもありますね。何度か試し描きをしてから色相環の作成に取り組みましょう。

■自分専用の暗記シート
ノートを使って色相環の暗記シートを作ってみましょう。見開きに書き込むことで、左に色相環、右に覚え方を書くことができます。まずは、白黒で下書きを描きましょう。色を塗るうえでのあたりを作るのです。円を描き、12分割(6分割)し、位置に名前を書き込みます(赤・橙・黄・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫)。この際に、色相番号を加えるのを忘れないようにしましょう。文字を書いた後に最後に色を塗ります。絵の具の場合は水分量に気を付けてください。塗色ができたら、補色同士を線で結び、それぞれの色の関係性を一目でわかるように記しておきましょう。こうすることで、見返しやすい色相環暗記ノートになりますね。右ページには左の色相環に対応した内容を記しましょう。補色のことや、混色についてなど、覚えるべき要点を書き込んでおきましょう。

■ノートメーカーならではの視点
ノートには様々な種類があります。サイズも幅広く、罫の種類も多岐に渡ります。色相環の再現は方眼・ドット方眼と相性がいいですね。規則正しく引かれた罫線は正確な円や図を書くために便利です。特に、円を引く際にはこれらの罫はとても役立ちます。ドット方眼では、点を結んで正確な円をガイドすることが可能になりますね。また、方眼では、マスを基準に円の
半径を決めることができます。あわせて、色相環は等分を要としています。6色・12色・24色と分ける必要があるのです。方眼・ドット方眼なら、中心点を決めて縦横斜め(45°)を引き、さらに中間を定めることで正しい等分ができます。物差しを使用して作成するより時短で作成できますね。
他にも、文字の色を変えることで、シートを使用した暗記ができるようになります。例えば、より重要となる語句を赤で書き込んでみてください。赤シートで覆うことで、文字の部分が消え、何度も暗記できるノートにアレンジできますね。発想を活かして自由なノートをつくってみてください。

まとめ

PCCS色相環は覚えると日常に役立てられる知識です。より学ぶと色彩検定の資格取得にも繋がるでしょう。しかし、色の分野の暗記は数学や科学とは違って視覚的な補助を必要とします。効率的な学びにはノートを使うのがおすすめです。見開きを活用して色への理解を深めましょう。色の分類や法則を捉えることで、配色への意識が高まるでしょう。配色はデザインや美術だけでなく、ファッションや料理の盛り付けにも役立ちます。ぜひ、今回ご紹介した暗記術を試してみてください。

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