
英語ノートの使い方
スマホで英単語を覚えても、翌日にはすっかり忘れてしまう。
そんな経験、ありませんか?
英語学習には、インプットとアウトプットをしっかり“記録“できる場所が必要です。
ノートは、英語を「頭に入れる」だけでなく、「思考整理し、言葉にする力」を育ててくれるツール。
英語ノートには、学んだことを記憶しやすくなる、頑張りが「見える化」されてモチベーションが維持しやすくなるなど、さまざまなメリットがあります。
今回は、英語学習をもっと楽しく、もっと効果的にするための「英語ノート」の書き方をご紹介します。

英語ノートに適した形式と文房具の選び方
まず大事なのは「どんなノートを使うか」。
学び方に合わせて、ノートの選び方を工夫してみましょう。
・無地タイプ:単語やフレーズを自由に書きたい人、絵や図を交えながら学ぶタイプに最適。
・方眼タイプ:リスト・表・マインドマップを使う人向け。整ったレイアウトで振り返りやすい。
・見開きタイプ:複数のテーマを扱いたい人は、左に知識、右に自分の考えや復習を書くなど左右に役割を分けると整理しやすくなります。
また、1冊にまとめるのが合う人もいれば、「単語」「文法」「リスニング」などでノートを使い分けた方が効率的という人もいます。
一元管理は持ち運びが楽で、一覧性が高いメリットが。
分けるスタイルは、情報が整理しやすく、目的ごとの深掘りに向いています。
どちらがいいかはまず試してみて、自分に合うスタイルを見つけるのが正解です。
そして、意外と大事なのが「色と道具の使い分け」。
例えば「単語=青」「文法=赤」「自作例文=緑」など、自分だけの“色ルール”を決めると視覚的にも整理しやすくなります。
付箋やマーカーで「復習」「要注意」などの印をつけておくと、後で役立つ目印になります。

英語ノートに書くべき4つの項目
「英語ノートに何を書いたらいいのかわからない・・・」
そんな人も多いと思います。
まずを以下の4項目をベースにすれば、内容のバランスがよくなります。
1.単語・熟語
新しい単語を書くだけでなく、「意味・例文・発音記号」までセットにすると記憶の定着がぐっと深まります。
例えば、
・abandon(〜を捨てる)
例文:He abandoned his car in the parking lot.
発音:[əˈbændən]
例文は、自分にとって身近なシーンに置き換えるとさらに効果的。

2.文法
文法のルールだけをメモしても、なかなか使えるようになりません。
おすすめは、「ルール → 例文 → 自作例文」 という3段階で書くスタイルです。
例えば現在完了なら
・have+過去分詞=「〜したところだ」「〜したことがある」
例文:I have just finished my homework.
自作例文:I have never eaten sushi in Japan.

3.リスニング
聞き取れなかった単語や表現、気になった発音の癖などをその場でメモします。
ポイントは、完璧なスペルでなくてもOKということ。
聞こえた音のままでもいいので、とにかく書く習慣をつけることが大切です。
後で正しいスペルや意味を調べ、赤や青のペンで追記することで、成長を実感できます。
4.スピーキング・英語日記
「英語を話せるようになりたい」なら、まずは書くことから始めましょう。
日常の出来事、感情、考えなど、どんなことでも英語で書いてみる習慣が、スピーキング力に直結します。
例:「今日は友達とカフェに行った」→ I went to a café with my friend today.
完璧な文法でなくても大丈夫。「伝えたい気持ち」が大事です。

効果を最大化するノートの書き方テクニック
ノートは、書けばそれで終わりではありません。
「どう整理して、どう見返すか」も重要です。
・セクションごとに見出しや枠線で整理する
→後から見返す時にすぐに探せて便利です。
・色・記号・矢印などで関連性を可視化
→単語と例文をつなげたり、似ている意味の単語を矢印でまとめたり。
・自作例文やイラストを入れる
→頭に残りやすく、使える表現が自然と増えます。
・英語日記を取り入れる
→書くことで「話す準備」ができ、英会話にも役立ちます。
視覚・論理・感情をフル活用することで、ノートの学習効果は一気に高まります。

目的別・ノートの使い分け方法
・英検・TOEIC:問題演習+間違いノート。よく出る単語や苦手な文法に印をつけて管理。
・英会話・留学:聞いたフレーズをメモ+使った場面も記録。
「こんな時にこの表現が使える」というストックを増やす。
・ニュース・読書:英語記事や洋書の要約+感想を書くことで、読み取る力と書く力が育つ。
・シャドーイング:英文スクリプトを写して、自分の発音や感情のメモを加える。
録音と照らし合わせると効果的。

英語ノートを楽しく続けるために
続けられないのは、やる気がないからではなく「仕組み」がないからかもしれません。
ノートは「継続」してこそ意味が出てきます。
続けやすくなる工夫も忘れずに取り入れましょう。
ここでは、英語ノートを習慣にするための3つの工夫をご紹介します。
1.書く内容をフォーマット化
毎回「今日の単語」「例文」「ミス」など、記入欄を決めておけば迷いません。
2.週1回の見返しタイムを設定
週末に「今週書いたノートを10分だけ読む」など振り返りとチェックが習慣になると、学びが定着します。
3.「できたことリスト」「間違いログ」を作る
「できるようになったこと」を書き出すと、自分の成長が目に見えて自信につながります。

最後に
英語ノートは、あなたの学習の「記録」であり、「資産」です。
書き方にルールはありません。
でも、自分に合った工夫を見つけることで、そのノートはあなただけの学びの道しるべになります。
今日から、少しずつ。
書いて、考えて、気づいていく。
そんな英語ノートを、あなたも始めてみませんか?