~考えを言葉するのが苦手な人へ~ ノートで鍛える言語化トレーニング

自分の考えをうまく説明したい。
そんな風に思ったことはありませんか?

感想を聞かれても、よかった、楽しかった、という言葉しか出てこない。
何か気になることがあるのに、どう伝えればいいのかわからない。
頭の中ではいろいろなことを考えているのに、いざ言葉にしようとすると、うまくまとまらない。

そんなときは、ノートを使って「言語化」の練習をするのがおすすめです。
言語化は、特別な才能が必要なものではありません。日々の小さな練習を通して、少しずつ身につけていくことができます。また、言語化の力はさまざまな場面で役立つことでしょう。今回は、ノートを使った言語化トレーニングの方法をご紹介します。

言語化トレーニングとは?「話す練習」より先に「書く練習」をすすめる理由

言語化力とは何か
言語化力とは、頭の中にある感覚や考え、違和感などを、言葉に置き換える力のことです。
たとえば、人と話をしていて「なんとなく違和感がある」と感じたとします。その感覚を「話が自分の考えていた方向と違うから」や「理由がはっきりしないまま話が進んでいるから」と相手に説明できれば、会話がスムーズに進みますね。言語化は、語彙力の高さとは違います。自分が何を感じ、何を考えているのかを整理し、自分なりの言葉で表現してみましょう。

口頭でのトレーニングには難しさもある
言語化力を鍛える方法として、人と話すことも役立ちます。しかし、会話では相手の反応を気にしたり、その場ですぐに答えを求められたりすることがあります。緊張して頭が真っ白になったり、考えがまとまる前に話し始めてしまったりすることもあるでしょう。また、話した内容は記録に残らないことも多く、あとから振り返るのが難しい場合もあります。

ノートに書くことから始めるメリット
ノートに書くと、頭の中にある考えを目に見える形にできます。文字にすることで、ぼんやりしていた考えも整理しやすくなります。また、書いた言葉はあとから並べ替えたり、付け足したりできるので、自分の考えをじっくり深められます。さらに、過去のノートを見返せば、以前はできなかった表現ができるようになっているなど、自分の成長にも気づけます。
すぐに答えを出さなくても大丈夫です。まずはノートに書き出すことから始めてみましょう。

言語化が苦手な人のノートに共通する特徴

うまく言葉にできない人のノートはこうなりがち
言語化の練習をしようと思っても、ノートの使い方によっては、なかなか考えが深まらないことがあります。

たとえば、思いついた単語だけを書き並べて終わってしまう場合。
書き出すこと自体は大切ですが、言葉と言葉のつながりを考えなければ、自分が何を伝えたいのかが見えにくいままになってしまいますね。
また、きれいな文章を書こうとするあまり、最初の一文がなかなか書けないこともあります。
正しい表現を探し続けていると、せっかく浮かんだ考えも書き留められません。
書いたノートをあとから見返すのも重要なことです。
書き出した言葉を読み返し、少し考え直してみることで、新しい気づきが生まれることもあるのではないでしょうか。

ノートでできる言語化トレーニング

モヤモヤの一言化
日々の生活の中で、なんとなく気になったことや、心に引っかかったことを一行で書いてみましょう。たとえば、「今日の会議は疲れた」と書いたとします。そこで終わらず、下に「なぜそう感じた?」と書き、理由を考えてみます。
「自分の意見をうまく伝えられなかったから」
「話すタイミングがつかめなかったから」
「準備していた内容を十分に説明できなかったから」
このように、理由をひとつずつ書き足していきます。さらに、なぜそう感じたのかをもう一度考えてみてもよいでしょう。漠然とした感覚を少しずつ具体的な言葉に変えていくことで、自分が何に悩み、何を大切にしているのかが見えやすくなります。

感想の分解
映画や食事、人との会話など、身近な出来事の感想を3つに分けて書く方法です。
たとえば、友人と食事に行ったことを「事実」「感じたこと」「なぜそう感じたか」の3つに分けるとします。
事実:久しぶりに友人とゆっくり話した。
感じたこと:とても楽しかった。
なぜそう感じたか:最近の悩みを聞いてもらえたうえ、自分の話も落ち着いてできたから。
「楽しかった」という感想でも、実際に掘り下げてみると、安心して話せたことや、相手との時間を大切に感じていたことが見えてきますね。出来事そのものと、それに対して自分が感じたことを分けて整理する練習としてもおすすめです。

言い換え3パターン
ひとつの内容を、違う表現で3通りに書いてみましょう。今回は「丁寧に」「短く」「たとえ話で」の3つです。たとえば、「新しいことに挑戦するのは不安だ」という言葉なら、次のように言い換えられます。
丁寧に:初めて取り組むことなので、うまくできるか少し心配しています。
短く: 新しいことに挑戦するのが不安です。
たとえ話で: 初めての道を歩くようで、どこに何があるのかわからず、少し心細いです。
同じ気持ちでも、表現を変えると伝わる印象も異なります。言い換えの練習は、伝えたい内容を、どのような角度から表現できるかを考える練習です。相手や状況に合わせて言葉を選ぶ力にもつながりますね。

【実例】考えを整理している人のノートを見せてもらいました

社会人の場合

(感想)
同僚に何かを伝えるとき、言葉の選び方や話す順番、語尾の違いなど、ほんの少しのニュアンスで相手に与える印象が変わることに気づきました。丁寧に伝えようとすると回りくどくなったり、簡潔に伝えようとすると冷たい印象になったりすることもあります。どの言葉や話し方が自分の意図に合っているのか、考えれば考えるほど悩みます。
(ノートで工夫したところ)
見返したときに表現の違いがわかりやすいよう、同じ内容の言い換えを並べて書き、1ページにまとめました。それぞれの話し方を比較しながら、言葉の選び方や伝わり方の違いを整理できるように工夫しています。

学生の場合

(感想)
書きながら考えていくうちに、自分でも気づいていなかった気持ちが少しずつ見えてきました。最初は何を書けばよいのかわかりませんでしたが、ひとつずつ理由を考えていくうちに、自然と言葉が出てくるようになりました。気持ちがもやもやしたときには、また試してみたいです。
(ノートで工夫したところ)
一行で終わらせず、思いついたことをそのまま書き出すようにしました。あとから読み返したときに、そのとき自分が何を感じ、どのように考えていたのかがわかるよう、できるだけ具体的に書くことを意識しました。

大学生の場合

(感想)
自分の感じたことを、自分なりの言葉でまとめることが、こんなに楽しいとは思いませんでした!書き進めるうちに、新しい発見もあり、感想を書くことが楽しみになりました。
(ノートで工夫したところ)
無理なく毎回続けられるように、記入する項目を絞り、できるだけシンプルなフォーマットにしました。気負わずに書き始められるよう、手軽さを大切にしています。

言語化トレーニングに向いているノートの選び方

書き殴っても読み返しやすい罫線
思いついたことを素早く書き出したいときは、きれいに整えて書くことよりも、考えを止めずに書き進められることが大切です。一方で、あとから読み返しやすいことも重要です。太い線と細い線が交互に入った罫線なら、内容のまとまりや段落の区切りを自然につけやすくなりますね。自分の考えを整理するときの目印としても活用できるのではないでしょうか。

長時間書いても目が疲れにくい紙の色
ノートを選ぶ際は、紙の色にも注目してみましょう。白さや文字とのコントラストの感じ方には個人差があります。毎日使うものだからこそ、自分にとって見やすく、無理なく書き続けられる紙を選ぶことが大切です。

思考を広げたいときに大きく使えるノート
考えを深めたいときには、広い紙面が役立つこともあります。
一行ずつ文章を書くほか、関連する言葉を周囲に書き足したり、矢印でつないだり、複数の考えを並べて比較したりする方法もあります。
たとえば、A4サイズからA1サイズまで大きく広げて使えるノートを活用すれば、たくさんのアイデアを一度に見渡しながら整理できます。おすすめなのは、OGUNOのA4→A1(エーヨンエーワン)ノート。広い紙面を活かして、学習内容のまとめやアイデアの整理など、さまざまな用途に活用できるノートです。書く内容や目的に合わせてノートを選ぶことで、自分に合った言語化の方法を見つけやすくなるでしょう。

まとめ

自分の考えを言葉にすることは、すぐに上達するものではないかもしれません。頭の中ではなんとなくわかっているつもりでも、いざ言葉にしようとすると、うまく表現できなかったり、自分が本当に伝えたいことがわからなくなったりすることもありますね。
そんなときは、日々の出来事や、そのときに感じた気持ちをノートに書き出してみましょう。
書いた言葉に「なぜそう感じたのだろう」「ほかの言葉で表すとしたら?」と問いかけてみてください。
言語化ノートは、言葉の選び方や表現の幅を広げる練習になります。自分の考えを整理したいときはもちろん、相手に何かを伝えるときや、仕事で自分の意見を説明するときにも役立つでしょう。大切なのは、最初からうまく書こうとするのではなく、自分の言葉で表現することを少しずつ続けていくこと。ノートを使って、自分の考えや気持ちと向き合う時間をつくってみてはいかがでしょうか。

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